WHAT IS LGP 導光板の基礎知識
導光板(どうこうばん)とは
端に入れたLEDの光を、面全体のやわらかい光に変える板——それが導光板です。このページでは、光る仕組みと構造、選ばれている理由、そして「LED導光板」「LGP」「面発光パネル」といった呼び方の違いまで、専門知識がない方にもわかるように整理しました。
DEFINITION 定義をひとことで
光る素材ではなく、
「光を面に変える」部材です。
導光板(どうこうばん)とは、アクリルなどの透明な板の端からLEDの光を入れ、内部で光を導いて、面全体を均一に光らせる板のことです。英語では Light Guide Panel——頭文字をとって LGP とも呼ばれます。
大切なのは、導光板そのものが発光するわけではない、ということ。光っているのは端に並んだLEDで、板の役割は「光の通り道」と「面への変換」です。見た目はよく似ていても、素材としてのアクリル板とは設計も役割もまったく別のもの。ここを押さえておくと、このあとの仕組みの話がすっと入ってきます。
PRINCIPLE 光る仕組み
光は端から入って、面になって出ていく。
導光板は、透明なアクリルなどの板の端(エッジ)にLEDの光を入れ、板の内部で光を運ぶ部材です。板の中を滑るように進む光が、表面に施した細かなドット加工にぶつかると、そこで向きを変えて面の外へ出ていきます。この積み重ねで、板の全面がひとつの光になります。
ポイントは「光源そのものは端にしかない」こと。面の裏側に照明の箱を持たないので薄くつくれて、面はどこを見てもムラの少ない、やわらかい光になります。
模式図:左端の細いラインがLED光源。そこから入った光が、板の全面をひとつの光に変えます。
- 1LEDモジュール(エッジ入光)板の端から光を入れます。光源が面の裏に無いので、薄くつくれます。
- 2拡散ドットLEDから離れるほど大きく設計し、板の中を進む光を少しずつ面へ起こします。この設計が均一さの決め手です。
- 3面発光起こされた光が表面から出て、面全体がムラの少ないひとつの光になります。
当サイトのロゴは、この「LEDから離れるほど大きくなる拡散ドット」の設計を、そのまま図案化したものです。
STRUCTURE 構造(層のつくり)
1枚に見えて、じつは「層」でできています。
完成した導光板パネルは、1枚の光る板に見えます。けれど中身は、役割の違う層の重なりです。断面を、見える面から順にのぞいてみましょう。
↑ 光が出ていく面(見える側)
↓ 壁・取り付け面側
- 1拡散シート面から出てきた光をさらにならし、ドットの粒感を隠して、なめらかなひとつの光に仕上げます。
- 2導光板本体(+端のLEDモジュール)アクリルなどの透明板に拡散ドットを施した主役の層。端のLEDから入った光を運び、面へ起こします。
- 3反射シート裏側へ抜けようとする光を跳ね返して表の面へ戻し、明るさのロスを抑えます。
- 4フレーム・背板層全体を保持し、LEDモジュールや配線を納める外装。サインや什器への取り付け部にもなります。
仕上がりの質は、どの層を選び、どう組み合わせるかで決まります。当社はこの部材の選定と組み合わせのご提案、出荷前の検品・品質管理を担当しています。
EDGE LIGHT 方式の名前
この光らせ方を、
「エッジライト方式」と呼びます。
端(エッジ)から光を入れるので、エッジライト方式。導光板の光らせ方の、正式な呼び名です。対になるのが、面の裏側にLEDを敷き詰める「直下型(バックライト方式)」。どちらが上という話ではなく、得意分野が違います。
エッジライト方式
端のLEDの光を、導光板が面全体へ運びます。光源が端にしかないため、薄く、均一で、少ない電力で面をつくれます。
- 薄く納めたい看板・什器・内装に
- 面のムラを抑えて、写真や文字をきれいに見せたい場面に
- 長時間つけっぱなしにする表示に
直下型(バックライト方式)
面の裏側にLEDを並べて、正面へ直接光らせます。奥行きが必要になるかわりに、強い光を出しやすい方式です。
- とにかく明るさを優先したい大型看板に
- 奥行きのある箱型サインが前提の場所に
- 薄さや均一さより光量を取りたい場面に
FEATURES 導光板の特長
薄くて、均一で、組み込みやすい。
「面を光らせる」方法はほかにもありますが、導光板が看板・什器・内装で選ばれ続けるのには理由があります。実務でそのまま効いてくる長所を、四つにまとめました。
薄くつくれる
光源が端にあるため、面の裏側に照明のための箱や奥行きが要りません。壁面・窓面・什器の限られた納まりにも、すっきり収まります。
面が均一に光る
拡散ドットの設計によって、「光源の近くだけ明るい」というムラを抑え、面のどこを見てもひとつの光に見せられます。写真や文字がきれいに映える理由です。
熱を持ちにくい
発光するのはエッジのLEDで、面そのものは光を運ぶ板です。面全体に熱源が並ぶ構造ではないため、人の手が届く場所にも計画しやすい部材です。
省電力
光源はLEDです。少ない電力で面を明るく見せることに向いていて、営業時間中つけっぱなしにする看板やディスプレイと相性の良い方式です。
※板厚・最大寸法・消費電力などの数値仕様は、案件ごとにご案内しています。対応範囲の一覧は準備中です。詳しくはお問い合わせください。
UNIFORMITY 均一さの考え方
「きれいに光る」を分解すると、
均斉度という考え方になります。
面のいちばん明るいところと、いちばん暗いところの差が、どれだけ小さいか——。この考え方を「均斉度(きんせいど)」と呼びます。細かな数値は仕様書の世界の話ですが、考え方はシンプルです。差が小さいほど、面は「ひとつの光」に見える。差が大きいほど、光源の近くだけが目立つ「ムラのある面」になります。
ムラのある例——光源の近くだけが明るく、遠くへいくほど暗い。設計が合っていない面は、こう見えます。
均一な例——面のどこを見ても、ひとつの光。導光板が目指すのは、この状態です。
均一さは偶然ではなく、設計の結果です。おもに効いてくるのは、①板のサイズに合わせた拡散ドットの濃度設計、②LEDの並びと入光部の精度、③拡散シート・反射シートの組み合わせ、④板の大きさとのバランス——の4つ。同じ「導光板」という名前でも、この設計の丁寧さで仕上がりは変わります。図面だけでは見えない部分だからこそ、当社は出荷前の点灯確認・検品を通して仕上がりを確かめています。
NAMES 呼び方の整理
呼び方はいろいろ。
指しているものは、ほぼ同じです。
業界や文脈によって、この部材はさまざまな名前で呼ばれます。別の呼び方で検索してたどり着いた方も、ここで扱っているのは「端のLEDで面を光らせる板」。お探しのものは、これです。
LED導光板
LED + 導光板光源がLEDであることを添えた呼び方。看板・電飾の業界で広く使われる、いちばん一般的な表現のひとつです。
導光パネル
パネルという言い換え「板」を「パネル」と言い換えた同義語。内装や什器の図面・仕様書で、この表記を見かけることがあります。
ライトガイドパネル
LIGHT GUIDE PANEL英語の Light Guide Panel(光を導く板)を、そのままカタカナにした呼び方です。意味は導光板と同じです。
LGP
頭文字の略称Light Guide Panel の頭文字。メーカーの仕様書や海外工場とのやり取りでは、この略称が標準的に使われます。
LEDライトパネル
光るパネルの総称薄く光るパネル全般を指す呼び方。実際には導光板方式の製品を指していることが多く、当サイトの守備範囲です。
面発光パネル
仕上がりからの呼び方「点や線ではなく、面で光る」という性質に注目した呼び方。仕上がりのイメージがいちばん伝わる表現かもしれません。
どの呼び方でお探しの場合も、ご相談いただける内容は同じです。名称にこだわらず、図面や用途からお気軽にお声がけください。
THICKNESS & SIZE 厚み・サイズの考え方
厚みとサイズは、
「用途と大きさ」から決まります。
「何ミリが標準ですか?」とよく聞かれますが、じつは板厚を単独で決めることはできません。先に決まるのは用途です。薄さを最優先したい掲示なのか、大きな面をしっかり光らせたい看板なのか——そこが決まると、大きさ・求める明るさ・納まりとのバランスから、適した厚みが導かれます。
厚みの考え方
薄いほど納まりは軽くなりますが、大きな面へ光を届ける余裕は小さくなります。サイン枠や什器の溝など、取り付け側の「納まり」が厚みを決めることも少なくありません。用途と設置場所がわかれば、適した厚みはこちらからご提案できます。
サイズの考え方
面が大きくなるほど、光を遠くまで運ぶための設計(ドットの濃度勾配やLEDの配置)が重要になります。規格サイズに合わせる必要はありません。1枚から、寸法も形も含めたオーダーメイドでご相談いただけます。
※対応できる板厚・最大寸法の一覧は準備中です。具体的な数値は、用途と設置場所をうかがったうえで案件ごとにご案内しています。
USE CASES 使われている場所
気づかないだけで、
街のあちこちで光っています。
不動産店の窓に並ぶ物件パネル、飲食店の写真つきメニュー、クリニックの院内サイン——。「薄くて、面で均一に光る」という性質は、見せたいものを主役にしたい場面で選ばれています。向いている場面に共通するのは、「薄く納めたい」「面をムラなく見せたい」「長時間つけっぱなしにする」という3つの条件です。
HONEST GUIDE 向かない場合
導光板が「向かない」場合も、
正直にお伝えします。
なんでも導光板が最適、とは言いません。方式には得意と不得意があり、合わない場面に無理に使うと、仕上がりも費用も残念な結果になります。次のような場合は、別の方式のほうが適しています。
映像や切り替え表示をしたい
導光板は「静止した面を光らせる」部材です。動画やスライドのように内容を切り替える表示は、LEDビジョンやデジタルサイネージの領域。運営会社の株式会社PURPLE MAXはデジタルサイネージも取り扱っているため、迷ったらそのままご相談いただけます。
極端に大きな面・光量最優先
板が面へ運べる光には限界があります。極端な大型や、とにかく強い光で遠くから目立たせたい場合は、分割構成や直下型(バックライト方式)の検討をおすすめします。
直下型との違い→常時屋外などの特殊な環境
導光板は基本的に屋内向けの部材です。雨・温度変化・直射日光にさらされる環境は、条件しだいで別方式が適することもあるため、要相談としています。軒下や半屋外も含め、まずは設置環境をお知らせください。
屋外での考え方→線や立体で光らせたい
文字の輪郭を線で光らせたり、立体的に光らせたりしたい場合は、LEDネオンサインの領域です。運営会社はLEDネオンブランド「neoneon」を展開しており、そちらのご相談も承っています。
ネオンサインとの違い→迷ったら、用途と設置場所だけ教えてください。導光板が最適でない場合は、その旨をはっきりお伝えしたうえで、適した方式の考え方までお答えします。
FAQ よくある質問
導光板の基礎知識、よくある質問。
「導光板とは」を調べている段階で、よくいただくご質問をまとめました。ご注文・入稿・保証まわりの実務的なご質問は、FAQページに別途まとめています。
導光板は何でできていますか?
本体はアクリルなどの透明な樹脂板で、表面には光を面へ起こすための細かなドット加工が施されています。ここに拡散シート・反射シート・LEDモジュール・フレームが組み合わさって、ひとつの「光る面」になります。
アクリル板との違いを見る→電気代はどのくらいかかりますか?
光源は端のLEDだけなので、面全体を光らせる方式としては消費電力を抑えやすいのが特長です。実際の消費電力はサイズや仕様によって変わるため、お見積りの際に仕様とあわせてご案内します。
どのくらい長持ちしますか?
光源のLEDは寿命の長い光源とされていますが、点灯時間や設置環境によって条件が変わります。数値の目安は、仕様が決まった段階で案件ごとにご案内しています。万一の不具合時の対応は、FAQページをご覧ください。
保証・不具合対応のご質問へ→板だけ(部材だけ)の購入もできますか?
発注前に何を決めておけばいいですか?
「どこに付けるか(設置場所)」と「何を見せたいか(用途)」の2つで十分です。厚みやサイズなどの仕様は、その2つが分かればこちらから提案できます。図面は手描きのラフでも構いません。
ご注文の流れを見る→自分の用途に向いているか、相談だけでもできますか?
図面を送るだけ。
仕様の決め方からご一緒します。
寸法・用途・設置場所がわかるものを、そのままお送りください。手描きのラフでも、スマホの写真でも構いません。まずは「これ、作れますか?」の一言からで大丈夫です。
お見積り・ご相談を承ります。初めての方も、1枚だけのご相談も歓迎です。