SURFACE LIGHTING

面発光・面光源・エッジライト方式の整理

「面発光パネル」「面光源」で検索すると、仕組みの違う製品が同じ顔をして並びます。点や線ではなく「面」で光らせる方法は、実はひとつではありません。このページでは、エッジライト方式(導光板)・直下型・自発光シートという3つの方式を並べて整理しました。読み終わる頃には、カタログの用語が自分の案件のどれに当たるのか、すっきり見分けられるようになります。

OVERVIEW

「面で光らせる」には、3つの方式がある。

面発光・面光源というのは「面全体が光っている状態」を指す言葉で、特定の製品名ではありません。その状態をつくる方式が複数あるため、検索結果や見積書の上で話が混ざりがちです。まず、この3つに分かれることだけ押さえてください。

「面で光らせる」方式 1 エッジライト方式 側面のLED+導光板で 面を光らせる。薄い 当サイトの守備範囲 2 直下型 面の真裏にLEDを並べ て照らす。厚みが出る 3 自発光シート EL・有機ELなど素材 そのものが面で光る
  1. 1エッジライト方式(導光板)板の側面(エッジ)に仕込んだLEDの光を、導光板が面全体に広げる方式。光源が端にしかないため薄くつくれます。当サイトが専門にしているのはこれです。
  2. 2直下型(バックライト)発光面の真裏にLEDを並べて照らす方式。明るくしやすい半面、光を均一にならすための奥行きが必要で、ある程度の厚みが出ます。
  3. 3自発光シート(EL・有機ELなど)発光する素材そのものをシート状にしたもの。導光板もバックライトも使いません。仕組みとしては別系統の技術です。

DETAILS

3つの方式、それぞれの正体。

どんな仕組みで、どこで見かけて、どう見分けるのか。ひとつずつまとめました。どれが上でどれが下、という話ではなく、向いている場面が違うだけです。

01

エッジライト方式(導光板)

別名:サイドライト方式/導光板方式/LGP/面発光パネル

透明な板の側面にLEDを仕込み、板に施した細かな加工で光の向きを変えて、面全体をムラなく光らせる方式です。光源が端にしかないので、発光面のわりに薄く軽くつくれるのが持ち味。看板・メニュー・物件情報・什器の中など、「表示物を後ろからきれいに照らす」用途の面発光は、多くがこの方式です。

見分けるサイン 薄いのに面全体が光っている/板の端にLEDの列がある/「導光板」「エッジライト」の表記がある
導光板の仕組みをくわしく見る

02

直下型(バックライト)

別名:直下型バックライト/面照明/ライトボックス

発光面の真裏にLEDを敷き並べ、拡散板を通して面を照らす方式です。構造がシンプルで、明るさを確保しやすいのが長所。一方、LEDの粒が透けて見えないよう光をならす距離が必要なため、箱にある程度の奥行き(厚み)が出ます。内照式の電飾看板や大きめのライトボックスで広く使われてきた、実績のある方式です。

見分けるサイン 箱にしっかり厚みがある/近づくと光のムラや粒感が見えることがある/「内照式」「ライトボックス」の文脈で出てくる

※厚みに余裕があり、明るさを最優先したい場面では、直下型が素直な選択になることもあります。納まりが薄い場合はエッジライト方式が候補です。

03

自発光シート(EL・有機ELなど)

別名:ELシート/ELパネル/有機ELパネル(OLED)

電気を流すと素材そのものが面で発光するシート・パネルです。LEDを並べるのでも導光板で広げるのでもなく、発光体自体が「面」になっているのが特徴。非常に薄いものや、曲面に沿わせられるものもあります。ディスプレイや特殊な演出の分野で使われる、看板用の導光板とは別系統の技術です。

見分けるサイン シート状で光源の部品が見当たらない/「EL」「有機EL」「OLED」の表記がある/ディスプレイ・電子部品の文脈で出てくる

※掲示物や看板を光らせる一般的なご相談では、流通や調達の面からエッジライト方式・直下型のどちらかに落ち着くことがほとんどです。

CROSS SECTION

断面で見ると、性格の違いが一目でわかります。

エッジライト方式と直下型は、正面から見るとどちらも「光る面」です。ですが断面を見ると、光源の置き場所も、必要な奥行きも、まったく違います。この違いが、そのまま「薄さ」と「明るさの出し方」の違いになります。

① エッジライト方式(導光板)の断面
  • LED(端の一列だけ)
  • 導光板(光を面に広げる)
  • 反射シート

光源が側面にしかないため、発光面の裏に空間がいりません。だから薄い。導光板の表面の加工が、端から入った光を面全体の均一な光に変えます。

② 直下型(バックライト)の断面
  • 拡散板
  • LED(面の真裏に多数)
  • 底板

LEDを面で敷き詰めるので、明るさを確保しやすいのが強みです。そのかわり、LEDの粒が透けて見えないよう光をならす距離が必要で、箱に奥行きが生まれます。

使い分けの目安 —— どちらが上、ではなく役割の違いです
観点 エッジライト方式(導光板) 直下型(バックライト)
厚み・納まり 光源が端だけなので、薄くつくりやすい 光をならす奥行きが必要で、厚みが出る
光の均一さ 面全体をムラなくならすのが得意 距離が足りないと粒感やムラが見えることがある
明るさの出し方 端からの入光が前提。上品で均一な光が持ち味 LEDを面で並べるため、強い明るさを確保しやすい
大きな面 寸法や用途に応じて、入光辺などの設計判断が要る 大きな面でも明るさを保ちやすい
向いている場面 薄型サイン・メニュー・什器・展示など「薄く、均一に」 奥行きに余裕のある大型の内照式看板など「大きく、明るく」

何でも導光板が最適、とは言いません。大きな面で強い明るさが最優先、そして箱の奥行きも許される——そんな案件なら、直下型が素直な選択になることがあります。逆に、薄い納まりで、面をムラなく上品に光らせたいなら、導光板(エッジライト方式)の出番です。迷ったら、「納まりの奥行き」「求める明るさ」「見せたい質感」の3点をお知らせください。方式選びの段階からご一緒します。

DEPTH

直下型に奥行きが必要な理由は、
ひとことで言うと「LEDの影」です。

ここは、方式選びでいちばん現場を動かす論点です。「なんとなく直下型は厚い」ではなく、なぜ厚くなるのか。そして導光板はなぜ薄くできるのか。看板の図面の上で実際に起きていることから、順番に説明します。

図面に入ることのある注記

LEDの影ができるため、最低でも厚み(奥行き)D80は必要

ビルの総合案内サインなどを従来の内照式(箱の中にLEDを並べる直下型)でつくる場合、施工図にこうした趣旨の注記が入っているのを見かけることがあります。板金の箱を曲げ加工でつくり、その奥行きをきちんと確保する——という設計です。

※この80mmという数字は、直下型側でよく使われる一般的な目安として挙げているものです。当社の導光板の仕様値ではありません。実際に必要な奥行きは、使うLEDの間隔・拡散板の性能・求める明るさによって変わります。

LEDは「点」で光る。だから距離が要る。

直下型は、発光面の真裏にLEDを等間隔で並べます。ところがLEDは面ではなく「点」で光る部品です。表示面のすぐ裏に置くと、LEDの真上だけが明るく、LEDとLEDの間が暗くなる——つまり粒とその影が、そのまま表示面に浮かび上がってしまいます

これを消す方法はひとつしかありません。点から出た光が広がって、隣のLEDの光と十分に混ざるまで距離を取ることです。その混ざるための距離が、そのまま箱の奥行きになります。冒頭の注記が言っているのは、まさにこのことです。

導光板は、混ぜる距離を「面の中」で稼ぐ。

導光板(エッジライト方式)は、光の入れ方が根本的に違います。LEDを裏に並べるのではなく、板の側面から光を差し込む。入った光は板の中を横方向に走り、板に施された細かな拡散加工が、進みながら少しずつ光を面の側へ起こしていきます。

つまり導光板は、光を混ぜるための距離を「奥行き方向」ではなく「板の面の中(横方向)」で稼いでいるのです。だから発光面の裏に空間がいりません。板厚は4〜10mmの世界で、定尺は6mmと8mm。同じ「面で光る」でも、必要な納まりがひと桁変わります。

※バーの長さは考え方を示す模式表現です。導光板の板厚は4/5/6/8/10mm(定尺は6mm・8mm)。実際の納まりには、フレームや配線のスペースが別途加わります。

点灯した導光板パネルのエッジまわりの拡大。板を縁取るフレームの中にLEDが納まり、板そのものはごく薄い
実際の製作品 — 導光板のエッジまわり。光源はこの細いフレームの中に納まっていて、発光面の裏側には奥行きを取っていません。提携工場での製作・点灯検査の様子。

それでも直下型が向く場面

  • 大きな面を、遠くからでも視認できる強い明るさで光らせたい。LEDを面で敷き詰められる直下型は、輝度の伸びしろが素直です。
  • 納まりの奥行きに余裕がある。あるいは、もともと厚みのある箱を新規に製作する前提の案件。
  • 既存の内照式看板の箱がそのまま使えて、中身の更新だけで済ませたい。
  • 表示面が離れた位置から見られるサインで、多少の光のムラが問題にならない。

条件が揃えば、直下型はいまも素直で合理的な選択です。「導光板でなければならない」という話ではありません。

導光板(エッジライト)が向く場面

  • 納まりの奥行きが取れない。壁埋め込み、什器の内寸、既存の枠の中——奥行き数十mmが最初から無い案件。
  • 手の届く距離で見られる表示物。近くで見るほど、粒感やムラは目につきます。
  • 面をムラなく、均一に光らせたい。当社の導光板は仕様に応じて均一度75〜95%で仕上げます。
  • 薄さそのものを見せたい。壁から浮かせる、宙に光る面だけを見せる、といった見せ方。

幅500mm以内なら入光辺は2辺、それを超える場合は4辺入光を推奨するなど、寸法に応じた設計判断はこちらで行います。

結局のところ、先に決まるのは「奥行きが何mm使えるか」です。使える奥行きが十分にあって明るさを最優先するなら直下型、奥行きが取れない・近くで見られる・均一さを見せたいなら導光板。この順番で考えると、方式選びはほとんど迷いません。図面に書かれた納まりの寸法さえ分かれば、こちらでどちらが素直か判断してお伝えします。

WHICH ONE

あなたの案件は、どの方式ですか?

方式の名前ではなく「やりたいこと」から逆引きするのが、いちばん確実です。近いものを選んでみてください。

薄く、均一に光らせたい

ポスター・物件情報・品書きを、薄い納まりでムラなく照らしたい。

→ ① エッジライト(導光板)です 導光板とは

明るさ最優先・厚みはOK

奥行きに余裕のある箱の中を、とにかく明るく照らしたい。

→ ② 直下型が候補です 必要な奥行きの目安

曲面や特殊な演出に使いたい

シート自体を発光させたい。曲げて仕込みたい。

→ ③ 自発光シート系です

光る板を寸法どおり作りたい

置きたい場所・什器の内寸に合わせて、光る板そのものがほしい。

→ ① 導光板のオーダーメイドです オーダーメイドの詳細

「正直、どの方式か分からない」でも大丈夫です。参考にしたい製品や設置場所の写真をお送りいただければ、こちらで見分けて、作り方までご案内します。

FOR YOU

薄く、均一に。
それなら、導光板(エッジライト)です。

導光板.comは、エッジライト方式の主役である導光板を、1枚からオーダーメイドでおつくりする専門サイトです。既製サイズから選ぶのではなく、置きたい場所の寸法・形・光らせ方に合わせて設計します。面発光パネルを探して方式の違いにたどり着いた方は、まさにこのページからが本番です。

看板店・内装会社・什器メーカーの方はもちろん、「お店にひとつ置きたい」という方の1枚のご相談も歓迎です。仕組みから知りたい方は「導光板とは」へ、つくりたいものが決まっている方はオーダーメイドのページへどうぞ。

側面のLEDの光を面全体に広げ、均一に面発光する導光板の製作イメージ ※画像はイメージです
エッジライト方式の心臓部。側面に並んだLEDの光を、導光板が面全体のやわらかな光に変えます。

図面を送るだけ。
仕様の決め方からご一緒します。

寸法・用途・設置場所がわかるものを、そのままお送りください。手描きのラフでも、スマホの写真でも構いません。まずは「これ、作れますか?」の一言からで大丈夫です。

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お見積り・ご相談を承ります。初めての方も、1枚だけのご相談も歓迎です。

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株式会社PURPLE MAX(福岡)